八柱霊園について

八柱霊園は東京都が運営する千葉県松戸市に位置する都立霊園です。

  • 最寄り駅から徒歩20分のアクセスの良さ
  • 東京ドーム20個に相当する広大な敷地
  • 小高い丘からの景観とフランス幾何学模様の庭園

などから人気を集めており、年に一度実施される使用者公募の倍率は、9.2倍(芝生墓所)とかなり高く、使用者に選ばれるのが難しい霊園のひとつとしても知られています。
 

八柱霊園の成り立ちと歴史

八柱霊園は、東京市が昭和10年(1935年)に当時の千葉県東葛飾郡八柱村に開園した霊園です。

当初は市営霊園として運営されていましたが、都市計画法の決定により、昭和18年(1944年)以降、都立霊園として、東京都に運営が移管されています。

105ヘクタールに及ぶ広大な園内には、嘉納治五郎、松山恵子、西條 八十を始め、多くの著名人のお墓があり、また都営ながらも松戸市あることから、千葉県民である松戸市民は、特例として使用が認められています。
 

八柱霊園の特徴

八柱霊園周辺一帯は、山あり谷ありの地形で、小高い丘とその谷間を利用して植えられた様々な木や草花、ケヤキ並木、芝生がもたらす景観は、霊園だけでなく、公園としての役割を備えています。

フランス風の幾何学模様で作られた庭園は、周辺に在住している方たちの憩いの場として親しまれています。
 

八柱霊園にある墓所の種類

八柱霊園には、一般墓地、芝生墓地の他に、昨今、利用が増えている合祀式墓地を備えています。
 

●一般墓地

区画割りされた土地に、使用者が墓石、囲障を設置する形式で利用します。

使用する墓石は使用者が自由に決めることが出来ますが、囲障の設置が義務付けられています。

区画面積 1.7㎡~6.0㎡
費用 墓地使用料(1平米あたり):197,000円
年間管理費(1平米あたり):660円
墓石費用は別途自己負担

 

●芝生墓地

芝生の平坦地に等間隔で埋葬室(カロート)が備え付けられている墓地です。

景観の統一を図るため、囲障は設けず、墓石の形、大きさに制限が設けられています。

区画面積 4.0m2
費用 墓地使用料(1平米あたり):207,000円
年間管理費(1平米あたり):890円
墓石費用は別途自己負担

 

●合祀式墓地

故人以外の人の遺骨と一緒に同じ永代供養塔(合祀墓)に埋葬する形式の墓地です。

八柱霊園の合祀式墓地には遺骨を一定期間預かってから埋葬する”一定期間後共同埋葬”と直接埋葬してもらう”直接共同埋蔵“があります。

費用 一定期間後共同埋葬(1体):130,000円
直接共同埋葬(1体):52,000円

 

八柱霊園を使用するには?

八柱霊園を使用するには、年一回、東京都が実施している「墓地使用公募」に応募し、抽選に当選しなければなりません。

募集要項は毎年6月頃発表され、東京都、または千葉県松戸市に5年以上、住民登録をして在住されている方に限り、公募に申し込むことが出来ます。

申し込み者数に対する当選倍率は、平成30年度の場合、一般埋葬墓地が4.5倍、芝生埋葬墓地が9.2倍、合祀式墓地が1.1倍で、個別墓地に関しては、当選が難しいのが実情です。

なお、申し込みは7月上旬~7中旬まで、抽選は8月末、墓地の使用は12月中旬頃に許可が下りるのが毎年の流れです。
 

八柱霊園の故人の法要を行うには?

八柱霊園には、墓前ではなく、四十九日、一周忌、三回忌など、会場等に祭壇を設けて執り行う忌日、年忌法要を行うための施設は備えていません。

八柱霊園で法要を行う場合、周辺の石材屋さんが備えている法要・法事用の会場、もしくはホテルのホールなどを手配して執り行い、法要後に八柱霊園を訪れ、参列者と共にお墓まいりをするのが、八柱霊園の使用しているご遺族がよく選択される法要の流れです。
 

八柱霊園の詳細

名称 東京都八柱霊園
開園日 年末年始以外(12月29日~1月3日)
開園時間 ・管理事務所開所時間 8:30~17:15
・開門時間(正門) 7:30~17:30
住所 千葉県松戸市田中新田48-2
連絡先 047-387-2181
アクセス JR武蔵野線新八柱駅、または、新京成線八柱駅南口、1番乗り場新京成バス(東松戸駅行き又は紙敷車庫行き)、「八柱霊園前」より徒歩5分
駐車場 無し。園内に乗り入れ、駐車可
施設 一般墓地、合祀式墓地、納骨堂、トイレ、管理事務所、休憩所、桶・杓置き場
URL https://www.tokyo-park.or.jp/reien/park/index075.html

 

まとめ

八柱霊園を簡単にご紹介させて頂きましたが、都営霊園が人気を集める理由をご理解いただけましたでしょうか?

とはいうものの、公営墓地はご遺族がいつでも使用を申し込めるわけではなく、また当選してから納骨できるまでの期間も長いというデメリットがあります。

個別にお墓を立てることへのこだわりがなく、今後のライフスタイルを考えた上で、永代供養という選択肢もお持ちであれば、ほぼ等倍の合祀墓所の利用を希望されてみることをお勧めします。